北海道NO1左腕・松浦慶斗、大阪桐蔭進学 最速138キロ 中学で世界一、華麗なる一族

スポーツ報知
大阪桐蔭高に合格し、後輩から祝福を受ける松浦(中央)

 中学硬式野球で最速138キロの北海道ナンバー1左腕・松浦慶斗(15)=旭川大雪ボーイズ、旭川明星中3年=が甲子園春夏7度の優勝を誇る大阪桐蔭高校(大阪)に進学することが13日、分かった。このほど同校の推薦試験に合格した。松浦は甲子園制覇、将来のプロ挑戦に闘志を見せた。

 極寒、雪深い旭川で鍛錬を続ける松浦に、春の吉報が届いた。高校野球の超名門、大阪桐蔭に合格。184センチ、88キロ。この冬のトレーニングでまた体を大きくした左腕は「全国トップレベルの高校で野球を続けられるのは幸せ。1日でも早く試合に出場、先輩と力を合わせ甲子園優勝を目指したい」と目を輝かせた。

 最速138キロのストレートに加え、カーブ、スライダー、フォーク、スプリットと多彩な変化球を持つ。旭川大雪ボーイズでは打線の中軸も務めた。小学6年で日本ハムファイターズジュニア入り、中学1年で日本代表としてカル・リプケン12歳以下世界大会(米国)に出場、決勝の米国戦など3戦に登板し、優勝に貢献した。

 野球センスが抜群なのは野球一族だからでもある。父の吉仁(よしと)さんは北海高で2度甲子園に出場した。その後、社会人・山陽国策パルプ旭川(現・日本製紙)で活躍、同社石巻野球部監督も務めた。母の美雅(みか)さんの妹の古谷理江さんの次男は福岡ソフトバンク・古谷優人投手(19)。江陵高時代に最速154キロを計測し、16年ドラフトで2位指名された。小さい時から親戚で集まる時は一緒にキャッチボールした。

 旭川大雪でも1年生から主力となり、昨年8月に大阪で行われた日本少年野球選手権で8強入りした。その時の力投が大阪桐蔭関係者の目に留まった。他の道内外強豪校からも誘われたが「日本一のチームで、自分を試したい」と進路を決めた。

「プロ目指す」 目標は大阪桐蔭出身で、阪神で活躍する藤浪晋太郎投手(24)。「打撃も好きですが、今は投手に集中。もっと体力、スピードを磨き本格派投手として甲子園で活躍し、将来は藤浪さんのようにプロ入りを目指したい」。成長と共に夢も膨らむ。道産子左腕が大阪で飛躍する。(小林 聖孝)

 ◆松浦 慶斗(まつうら・けいと)2003年7月1日、宮城・石巻市生まれ。15歳。小学2年で旭川に移る。野球は小学1年から。左投左打。家族は両親と兄。184センチ、88キロ。血液型A。

 ◆大阪桐蔭高校 大阪・大東市。1983年創立の私立共学校。野球部は88年創部された。甲子園は91年夏に初制覇し、合計7回(選手権4回、選抜3回)の優勝。2012年から毎年、春夏どちらかで甲子園に出場している。主なOBに中田翔(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、中村剛也(西武)らがいる。ラグビー部も、今年1月の全国高校大会(花園)で初優勝を飾った。

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