星稜4番・内山、履正社戦前に納得の35度アーチ「しっかり反応して打てた」

スポーツ報知
近江戦で4回に左中間本塁打を放った星稜の4番・内山(カメラ・勝田 成紀)

◆練習試合 ▽第2試合 近江1―1星稜(16日、滋賀・近江高グラウンド)

 第91回センバツ高校野球大会(23日開幕・甲子園)の優勝候補筆頭の星稜(石川)が16日、滋賀・近江高グラウンドで練習試合2試合を行った。第2試合では、昨年のセンバツ3回戦で延長10回に4―3でサヨナラ勝ちした近江(滋賀)と対戦。4番・内山壮真遊撃手(2年)が、近江の技巧派左腕・林優樹(3年)から左中間に本塁打を放ち、1―1で引き分けた。第1試合は法隆寺国際(奈良)に17―0の5回コールドで大勝した。

 星稜の4番・内山が、優勝候補対決として注目される履正社戦の“前哨戦”で納得のアーチを描いた。0―0で迎えた4回、高めのスライダーをとらえて左中間へ本塁打。1年秋から名門の4番に座る内山は「自分的にはいい感覚だった。しっかり反応して打てた」とうなずいた。プロ注目の近江の有馬諒捕手(3年)も「あのボールを狙ってではなく反応で打てるバッティングセンスはすごい」とうなる一撃だった。

 本塁打のカギは、打球の角度だ。冬場は長打力アップを課題に、「35度」の打球をイメージしてティー打撃に取り組んだ。巨人の4番・岡本和真内野手(22)がオープン戦でバックスクリーンに放った特大弾の映像も参考にして、スイングの軌道などを研究した。「きょうの角度はすごく良かったと思う。ちょうど35度ぐらいでした」。9日の練習試合初戦に続き、7試合で2本塁打。「飛距離は伸びた実感がある。冬場の練習の結果が出ている」と手応えを語った。

 近江は、星稜が1年前のセンバツで激闘を繰り広げた相手だった。林和成監督(43)は試合前、ナインに「センバツの1回戦だと思って試合しよう」と呼びかけた。近江の投手は、履正社のエース・清水大成(3年)と同じ左腕の林。内山は「清水投手は今日の林投手と似ている部分もある。甘い球を一球で仕留められるようにしたい。打てると思います」と自信を見せた。「自分の一発で、チームを勝利に導きたい」。優勝候補の4番として、力強い決意を口にした。(勝田 成紀)

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