山梨学院・野村、3打席連発!高校通算38号出た

スポーツ報知
初回に左中間へ先制2ランを放った山梨学院・野村(カメラ・竹内 竜也)

◆練習試合 作新学院9―5山梨学院(16日、作新学院高)

 第91回センバツ高校野球大会(23日開幕、甲子園)に出場する山梨学院が16日、栃木・宇都宮市内で作新学院と練習試合を行った。3番に入った野村健太右翼手(3年)が初回1死一塁で、左中間へ先制2ラン。2戦連発で高校通算を38号に伸ばし、25日の札幌第一(北海道)との1回戦へ向け、好調ぶりをアピールした。試合は5―9で敗れた。

 読み通りの一発だった。初回1死一塁。野村が初球の低めスライダーを鋭く振り抜くと、打球は左中間フェンスを越えた。右の大砲は「前の打者の菅野が直球を打った(右前打した)ので、絶対に初球は変化球で来ると思っていた」と、してやったりの表情だった。

 12日に15年夏の甲子園で優勝した東海大相模(神奈川)との練習試合で、最後に2打席連発。この日は16年夏を制した作新学院から打ち、2試合にまたぐ3打席連発と絶好調だ。

 甲子園初戦の相手は、15日の抽選会で強打の札幌第一に決まった。吉田洸二監督(49)は、4番の野村を3番で試し「ウチは投手力が弱いので、負けないように打たないと。打順もあと1パターン試したい。野村が歩かされた時、どうなるかなどを想定している」と説明。野村も新チーム初の3番に「そこまで違和感はなかった」と適応した。

 札幌第一の菊池雄人監督(46)が「野村くんはすごいスラッガー」と話すなど、ソフトバンクの助っ人にたとえられ「デスパイネ」の異名を取る高校通算38発のパワーは北海道まで知れ渡っている。それでも「警戒されながら打つのが、本当のすごい打者だと思う」と野村。コメントの力強さも増すばかりだ。(竹内 竜也)

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