【翔んで球児】〈3〉横浜・度会隆輝、昨夏代打で6打席連続安打

スポーツ報知
18年、夏の甲子園に出場した度会

 代打で存在感を見せたスーパールーキーが、再び聖地に戻ってくる。横浜・度会は昨夏、南神奈川大会から甲子園1回戦まで、代打で6打席連続安打。巧みなバットコントロールと勝負強さは、層の厚い名門の中でも際立っていた。

 父の教えが打席での集中力につながっている。父はヤクルトでユーティリティープレーヤーとして活躍した度会博文氏(47)。「技術的なことはあまり言われない。『好きで始めたことだから、楽しんでやれ』と言われます」。チャンスでの打席も「楽しんでやれるタイプ」。U15日本代表ではアジアチャレンジマッチでMVPを獲得するなど中学時代から大舞台で力を発揮してきた。

 昨夏、甲子園で立った打席は2。代打での右前打で聖地デビューを飾り、2打席目は3回戦で金足農・吉田輝星(日本ハム)の前に見逃し三振に倒れた。「楽しめましたね。いい投手と対戦して、いい経験ができた」。好投手への敗戦も、成長の糧にしてきた。

 昨秋は「3番・二塁」で、チームトップの打率4割3分3厘、11打点。1月に痛めた右足首も、シート打撃に参加するところまで回復している。今回も代打起用になる可能性もあるが、「打撃にも守備にも影響はない。センバツに間に合うようにやってます」。星稜・奥川との対戦を熱望する2年生が、及川擁する投手陣を力強く援護していく。(山口 泰史)

 ◆度会 隆輝(わたらい・りゅうき)2002年10月4日、千葉・市川市生まれ。16歳。3歳の時に野球を始め、柏井小4年から東京北砂リトルでプレー。下貝塚中時代は佐倉シニアで、3年時に全国制覇した。横浜高では1年春からベンチ入り。180センチ、80キロ。右投左打。

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