【翔んで球児】〈4〉山梨学院・野村健太“ラップ”に乗って一発たたきこむ

スポーツ報知
ラップが趣味の山梨学院・野村(右)と椙浦

 180センチ、88キロの体格で、高校通算38本塁打の右のスラッガー。山梨学院の野村は、入学時は体重が99キロあり、ソフトバンクの助っ人砲になぞらえて「山梨のデスパイネ」の異名を取った。“名付け親”で、09年に清峰(長崎)を率いてセンバツ優勝を飾った吉田洸二監督(49)は「飛距離は高校生では全国トップクラス」と評価。甲子園で本塁打を狙う野村は「警戒されても打つのが、本当のすごい打者だと思う」と、闘志を燃やす。

 昨年は10キロ以上の減量に成功し、体のキレが増した。5月の練習試合では、高さ約30メートルの左翼ネットを超える推定160メートル弾。夏の甲子園でも左翼ポール際にアーチをかけた。昨夏から臨時コーチを務める横浜高の元野球部長・小倉清一郎氏(74)の指導で、技術も向上。打席で構えた時に「バットを引きすぎだ」と指摘され、修正すると「バットが出やすくなり、打球が詰まらなくなった」と、効果を実感している。

 趣味はラップ。ラッパー「H―PICE」(エイチパイス)の弟・椙浦(すぎうら)元貴捕手(3年)にバトルを挑んでは負けているが、お気に入りのフレーズ「♪ノムラ、ホームラン」を連呼。予告本塁打でバイブス(雰囲気)を上げ、聖地で2季連続弾をたたき込む。(竹内 竜也)

 ◆野村 健太(のむら・けんた)2001年8月27日、愛知・安城市生まれ。17歳。北部小では安城リトルでプレー。東山中では衣浦リトルシニアで、16年の日本リトルシニア全国選抜大会初優勝に貢献した。山梨学院高に進み、昨夏の甲子園で本塁打。好きな食べ物はサケ。家族は両親と姉2人。180センチ、88キロ。右投右打。

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