【センバツ】“雨らめし”…雨天のため甲子園練習は室内に 選手らは「外でやりたかった」

スポーツ報知
トレーニングをする春日部共栄ナイン

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の甲子園練習2日目が19日、行われた。昨秋の明治神宮大会優勝校で初出場の札幌大谷や、21世紀枠で出場する石岡一(茨城)、富岡西(徳島)、熊本西の3校を含む15校が聖地を踏む予定だったが、天気はあいにくの雨。午後からは雨も止んだが、全校が室内練習場での1時間の練習に変更となり、各校の選手は練習後にベンチやグラウンド脇から甲子園を見学した。

 球児たちからは無念の声も聞かれた。1番手で登場した広陵(広島)の河野佳投手(3年)は「甲子園に入って土を踏んで感触を確かめたかった」と残念そうな表情を見せ、松山聖陵(愛媛)の根本大蓮(たいれん)投手(3年)も「球場を経験してみたかった部分は多い」と試合がぶっつけ本番になることに不安もにじませた。室内で投球練習を行った春日部共栄(埼玉)の村田賢一投手(3年)は「外でやりたかった。でも球場を見てワクワクした。緊張より楽しみの方が大きいです」と聖地でプレーするイメージを膨らませた。

 21世紀枠の3校もグラウンドの土を踏むことができなかったが、智弁和歌山と初戦でぶつかる熊本西は、練習後に校歌を歌うなど予行練習もバッチリ。霜上幸太郎投手(3年)も「他の球場とは違う雰囲気を感じた。相手が強豪というのは分かっているので、強気でガンガン自分たちの野球をやりたい」と力を込めた。石岡一の川井政平監督(44)も「初めての甲子園、良い時間を過ごせた。監督選手ともにワクワクしています」と興奮した様子で話した。

 20日は天候にも恵まれる見込みで、プロ注目右腕の奥川率いる優勝候補の星稜(石川)など12校が練習を行う。

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