【センバツ】桐蔭学園・森、静岡プライドで戦う「成長するため県外でのプレーを決めた」

スポーツ報知
甲子園球場で打撃練習を行う桐蔭・森

 第91回センバツ高校野球大会(甲子園)が23日に開幕する。藁科中(静岡市)出身の森敬斗遊撃手(3年)が、16年ぶり6度目の出場を決めた桐蔭学園(神奈川)の主将として出場、郷土の誇りを持って戦う。

 19日の甲子園練習は雨のため室内で行われたが、森は仲間と共に鋭い打球を飛ばした。高校通算は11本。「(体重は)冬に6キロ増えて71キロになりました」。大舞台を前に自信を口にした。

 厳しい道を選んできた。「高校卒業後のことも考え成長するため、県外でプレーすることを決めた」。神奈川は横浜、東海大相模など強豪校が並ぶ全国屈指の激戦区。桐蔭学園は夏を含め03年春から聖地から遠ざかっていたこともあり「甲子園に行けるとは思わなかった」。だが、昨秋の関東大会では常総学院(茨城)との初戦で逆転サヨナラ弾を放つなど、勝負強い打撃でチームを関東優勝に導いた。

 同校OBで前巨人監督・高橋由伸氏(43)の再来とも言われ、打撃だけでなく50メートル5秒8の俊足と遠投110メートルの強肩も魅力。静岡の野球ファンに見てもらいたいのは「すべてです」。大会第5日第3試合(27日午後2時)の1回戦で対戦する啓新(福井)には積志中(浜松)出身の鈴木聖矢外野手(3年)もおり、静岡勢同士の戦いに心を躍らせた。(山田 豊)

 ◆森 敬斗(もり・けいと)2002年1月28日、静岡市生まれ。17歳。清沢小3年時に服織野球スポーツ少年団で競技を始め、藁科中は島田ボーイズでプレー。桐蔭学園高では1年夏からベンチ入り。遊撃手。173センチ、71キロ。右投左打。

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