【センバツ】星稜・奥川恭伸、毎回の１７Ｋで３安打完封　最速１５１キロ出た！

◆第９１回センバツ高校野球大会第１日　１回戦　星稜３―０履正社（２３日・甲子園）

　星稜（石川）のプロ注目右腕・奥川恭伸（３年）が快投をみせた。強打で評判の履正社（大阪）打線を３安打に抑え完封、毎回の１７三振を奪った。

　空振りを奪うたびにスタンドからどよめきが起こった。初回に１点の援護を受けマウンドに上がると、初回の先頭打者・桃谷惟吹（３年）に対し、いきなり自己最速となる１５１キロをマーク。見逃し三振に仕留めると、奪三振ショーが幕を開けた。伸びのある直球にチェンジアップにそしてスライダーに、履正社打線のバットが空を切る。５回まで１イニング２個ずつ三振を積み上げ、早くも２ケタ奪三振にした。

　１９６３年にＰＬ学園学園・戸田善紀が首里戦でマークした２１奪三振の大会記録の更新に期待が高まった６回こそ１奪三振に終わったが、終盤にギアを一段上げた。

　２回に右前安打を許した野口海音（３年）に８回にも野口に二塁内野安打され、２死一、二塁のピンチを招いたが代打・田上奏大（２年）を高めの１４６キロ直球で空振り三振。その瞬間、クールに振る舞っていた右腕が右手でガッツポーズを作り飛び上がった。

　最終回は１死一、三塁のピンチを招いたが、４番・井上広大（３年）を投ゴロ併殺に仕留めた。

　１７奪三振中、空振りが１３個と圧巻のピッチングだった。

　昨秋神宮大会準優勝の優勝候補・星稜が悲願のＶ目指して最高のスタートを切った。