平野佳寿、26戦連続無失点 上原の日本人最多まであと1「一喜一憂しないでやりたい」

スポーツ報知

◆Dバックス4―2カージナルス(3日・フェニックス)

 Dバックスの平野佳寿投手(34)が3日、本拠のカージナルス戦で、日本人投手歴代単独2位となる26試合連続無失点をマークした。

 チームが4連敗で迎えたこの試合、4―2の7回2死一、二塁で先発グリンキーを救援したデラロサが四球を出して満塁となった。3番手がアナウンスされ地元ファンの歓声が上がる中、平野はマウンド後方でゆっくりとストレッチ。直後の初球。今季も13本塁打を放っている強打パームの体勢をフォークで崩させ、三ゴロに封じた。わずか1球で窮地を救い「初球からくるだろうと考えていた。気持ちを込めて打たせられたので良かった」。ベンチに戻る平野は本拠地のファンから大歓声を一身に浴び、表情を緩めた。

 約2か月、球団記録を更新している連続試合無失点は、上原(現巨人)が13年Rソックス時代に樹立した日本人投手の最多記録まであと1とした。「なるときはなるし、ならないときはならない。一喜一憂しないでやりたい」と自然体を強調。連続無失点は今季のメジャー救援投手では最高記録。チームメートのブラッドリーの22ホールド(H)に次ぐ19Hもリーグ3位で、オールスター選出の可能性も十分ある34歳のオールドルーキーだ。

一喜一憂せず 代名詞のフォークはオリックスの新人時代に覚えた球種だ。メジャーでは直球とそのフォークだけで勝負している。新天地への挑戦に不安を抱きながらも「いきなり変える方が難しい。駄目なら変えればいい」と貫いた。日本で築き上げた自分を信じたからこそ、世界最高峰の舞台でも輝きを放っている。

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