田中将大、17回1/3連続無失点 7連勝で日本人メジャー最多タイへあと1勝

スポーツ報知

◆ヤンキース6―3オリオールズ(31日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(29)が7月31日(日本時間1日)、本拠地オリオールズ戦に先発。6回を投げ3安打8奪三振無失点で9勝目を挙げた。

 31球を費やした初回の不安がウソのような力強いフィニッシュだ。6回2死一、二塁。93マイル(約150キロ)の直球でデービスをこの日8個目の三振に仕留めると、4万6473人を集めた本拠地が大歓声に揺れた。

 「単純に前回と比べると良くなくて。そこから修正を試みて無失点で切り抜けられたのは良かった」。分岐点は初回1死一、二塁のピンチでトランボを空振り三振、デービスを二ゴロに仕留めた場面。ブーン監督が「1本打たれたら、救援を準備させたかも」と振り返った窮地を切り抜け、リズムをつかんだ。3安打完封した前回登板のレイズ戦と同様、今季最多タイの105球。無失点イニングは17回1/3に伸びた。

 「自分の強みがスライダーとスプリットなので、予測させないで投球できるか、だった。ツーシームも効いたかな」。後半戦で封印していたツーシームも解禁し、4月23日ツインズ戦から自己タイの7連勝で日米通算160勝(日99、米61)。13試合負け知らずで最近5試合の防御率は1・76と安定し、今季の数字も3点台(3・84)に突入した。

 指揮官は「去年も球宴後から調子を上げて、プレーオフで完璧な投球をした。今年も、そんなシナリオが見える」と期待。次回5日(日本時間6日)はア・リーグ東地区の首位Rソックス戦。日本人最多タイの8連勝がかかる。

 ◆伊良部と松坂が8連勝 田中は16年の8月7日からシーズン終了まで7連勝しており、今回が2度目の7連勝。日本人投手では99年ヤンキースの伊良部秀輝、08年Rソックスの松坂大輔がマークした8連勝が最多記録で、松坂は07年から2年越しでは9連勝を記録している。

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