田中、5年連続2ケタ勝利は持ち越し

スポーツ報知

◆レッドソックス5―4ヤンキース(6日・ボストン)

 【ボストン(米マサチューセッツ州)=一村 順子】田中将大投手(29)の力投も、7回の打線の奮起も実らず、ヤンキースが延長10回、ア・リーグ東地区首位のレッドソックスにサヨナラ負けして4タテを喫した。宿敵対決の100年の歴史でも4連戦スイープは7度目の屈辱。ヤ軍は今季最長の5連敗でゲーム差は、今季最大9・5に広がった。

 田中は「MLB全体でも(レ軍は)一、二を争う打線。皆狙いがあって、粘ってもくるし、球数は増えたけど、粘り強く投げていくことが大事だと思っていた」。打率、得点、打点、安打数、盗塁でリーグトップを走るレ軍打線に死力を尽くして立ち向かった。6安打も、牽制を駆使して盗塁を阻止。最速94マイル(直球)と最も遅い76マイル(カーブ)の緩急で、三振が極めて少ない相手打線から今季自己最多タイの9三振を奪った。

 この日は球審の判定が投手に厳しく「折れそうになる時が毎回あったが、何とか我慢しながら」と振り返った。

 悔やまれるのは、両軍無得点で迎えた5回1死。ベッツに左翼場外へ先制ソロを浴び、自己最長に伸ばした連続無失点が21回1/3でストップ。「先取点をあげてしまったのが、最後の最後で踏ん張りきれなかったところ」と悔しがった。球数が97と多くなったために5回途中でマウンドを降りた。

 味方打線が7回に4点を奪って逆転に成功。田中の黒星は消滅し、マリナーズのパクストンと並んで今季メジャー最多タイとなる14試合連続負けなし。

 一方、日本人初の渡米初年度からの5年連続2ケタ勝利はお預けとなったが、4月23日からの7連勝は継続。次回登板で松坂大輔、伊良部秀輝に並ぶ、日本人最多タイとなる年間8連勝に再び挑むことになる。

 

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