エンゼルス大谷、20度目マルチ「2本でも3本でも打てればいい」
◆エンゼルス―レンジャーズ(12日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は12日(日本時間13日)、本拠地のレンジャーズ戦で「4番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席で右越え二塁打を放ち、7回の第4打席で右前打。2試合ぶり今季20度目のマルチ安打をマークした。
2点リードの3回2死、右腕・ガヤルドの内角に入るスライダーをコンパクトに振り抜いた。見よく方向へ勢いよく伸びる打球は右翼・マザラの頭上を越える二塁打となった。打球速度は174・2キロだった。続く同2死二塁から5番・アップトンの左越え適時三塁打で3点目のホームを踏んだ。
6点リードの7回1死は4番手右腕のバットラーと対戦。初球の甘く入った直球を逃さずに右前へ打ち返した。打球速度175・9キロだった。
なお、初回2死一塁は空振り三振、5回先頭は四球だった。
◆大谷に聞く
―二塁打を振り返って。
「飛んだところが良かったですけど、ちょっと詰まったので、取られるかと思ってました」
―打ったのは難しい球だった。
「そういうカウントからしっかりヒッティング出来たのが良かったですし、きっちり振り抜けたのが良かったかなと思います」
―今季20度目のマルチ安打をマークした。
「もっともっと1試合の中でも2本でも3本でも打てればいいと思いますし、そういう打席を多く作っていければいいと思うんですけど、なかなかそういうわけにはいかないので。どんな当たりでもしっかりヒットに出来るようにやっていきたいなと思います」
―打率2割9分5厘と右肩上がり。
「後半は特に見たことのない投手だったりとか、初対戦の投手とか多くなってきているんですけど、しっかり自分のタイミングで打席の中に入れてますし、打席の中でも自分のやりたいアプローチの仕方が多いんじゃないかなと思います」
―相手投手より自分の打撃が出来ているということか。
「もちろん少ないデータの中で、自分の打席にどういう配球が多くなるのか、傾向を考えますし、単純な打撃の技術も上がってきていると思います」
―二塁打が増えている。
「いい傾向かなと思いますけど、今日の2本に関しても思っているような当たりではないので。その中でもいいバットの出方次第では本塁打になったりとか、もうちょっといい所に飛んでくれたりするので。紙一重ではあったかなと思います」
―二塁打は初球のボールになるチェンジアップにバットが止まった。
「ボールは見送って、ストライクを振るのは基本だと思うんですけど、その中でああいうきわどいところ。審判によっても多少変わってきますし、投手からしたら振って欲しいところではあると思うので。そこをしっかり我慢するというのは、たとえストライクを取られたとしても止まるところかなと思います」
―ここまで146試合。日本の公式戦を超えた。疲れは。
「それはみんな感じるんじゃないかなと思いますけど、その中でベストなコンディションを目指して各試合に入っていくことが大事かと思います」