Rソックスが5年ぶりの世界一に王手 4打点のピアース「このチームの一員でいることを誇りに思う」

スポーツ報知

◆ワールドシリーズ第4戦 ドジャース6-9レッドソックス(27日・ロサンゼルス)

 大リーグのワールドシリーズは27日(日本時間28日)、ドジャー・スタジアムで第4戦を行い、レッドソックスがドジャースを9―6で下して、対戦成績を3勝1敗とし、5年ぶりの世界一に王手をかけた。

 108勝軍団が、正念場で底力を発揮した。0―4からの大逆転で悲願の世界一に王手を掛けた。

 7回、代打モアランドの3ランが反撃ののろし。8回に同点弾を放ったピアースは9回1死満塁、救援した前田から走者一掃の右中間二塁打を放って、猛攻の核となった。2安打4打点と大暴れの35歳は「素晴らしい夜になった。このチームの一員でいることを誇りに思う」と声を震わせた。

 フロリダ州育ちも、ボストン出身の両親の影響でレッドソックスファンとして育った。プロ入り後はメジャーとマイナーを往復。何度も自由契約になりながらも這い上がってきた苦労人だ。6月にブルージェイズからトレードされ、ア・リーグ東地区5球団全てに在籍することになったが、まさかワールドシリーズのヒーローになるとは予想しなかっただろう。

 7時間20分の死闘の末に敗れた第3戦。この日も6回に4点を奪われ、シリーズの流れは完全にドジャースへと傾いたかに思われたが、普段は物静かなセールが、ダグアウトで鬼の形相でナインを叱咤激励した。ディバースが「怖かった」と言えば、ホルトも「これ以上怒らせてはいけないと思った」と振り返った左腕の熱いゲキで、7回以降、打線は目覚めた。

 5年ぶり9度目となる世界の頂点へあと「1勝」。「まだ戦いは終わっていない。もう1勝。勝つだけだ」と指揮官。28日の第5戦はプライスが先発。ナインは、敵地で歓喜のシャンパンファイトをするつもりだ。

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