菊池雄星、10球団以上の争奪戦スタート…ヤンキース即交渉

2018年12月12日5時30分  スポーツ報知
  • 去就が注目されるメジャー挑戦する菊池
  • 今オフからのポスティング制度

 大リーグの球団幹部、代理人らが一堂に会するウィンターミーティングが10日(日本時間11日)、米ネバダ州ラスベガスのホテルで開幕。2009年の世界一からワールドシリーズ出場が遠ざかっているヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(51)は西武からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す菊池雄星投手(27)の交渉を始めたことを明かした。

 9年間リーグ優勝から遠ざかっているヤンキースが早くも動いた。ウィンターミーティングの開幕に先駆け、キャッシュマンGMは菊池獲りへ交渉を開始したと明かした。

 「メジャーで通用する先発投手として、我々は熱心に調査を進めてきた選手。ここに来る前に、スコット・ボラス代理人と話をした。正式な交渉を始めている」

 菊池獲得への熱意の表れだ。ヤ軍は菊池の交渉が解禁された4日にナショナルズと一騎打ちとなった先発左腕、コービン争奪戦に敗れた。同GMは「6年(1億4000万ドル)という契約はできなかった。ナショナルズにおめでとうと言いたい」と敗北宣言した後に方向転換。先発では田中、セベリーノ、サバシアの3人に加え、マリナーズからトレードで今季ノーヒッター達成の左腕、パクストンを獲得。今季11勝9敗も防御率4・90に終わった右腕、グレイはトレード要員として放出する方向で、先発投手をあと1人は補強する方針だ。

 同GMはトレードを含め選択肢は数多くあるとした上で、菊池について「候補として語るだけの価値がある。ウチでも他球団でもローテーションを強化してくれる」と評価した。

 菊池との交渉期間は来年1月2日(日本時間3日)までの30日間。今季はFA市場に先発左腕が多く、コービン以外にも目玉であるカイケル(前アストロズ)、ハップ(前ヤンキース)の動向も菊池の交渉に影響を与えるとみられる。

 10球団以上が動くとみられる菊池争奪戦が本格的にスタートした。(一村 順子)

 ◆マリナーズ ディポトGMが菊池獲得に乗り出す方針を明らかにした。地元紙「シアトル・タイムズ」が伝えている。チームはエース左腕パクストンをトレード放出するなど主力を放出し、若返りを図っている。27歳の菊池はその際懸案で求めている年齢層と合致しており、同GMは「彼は本物だ。日本で多くの成功を収めている。素晴らしさは成績が物語っている」と語った。イチロー、佐々木、岩隈ら日本人になじみ深い。「日本の投手たちにはやりやすい環境を与えられている」とセールスポイントも口にした。

 ◆フィリーズ ナ・リーグ東地区3位だった今季、チーム防御率4・14はメジャー18位だった。ノラ、アリエタらがいる先発ローテは左腕不在。巨人でもプレーしたキャプラー監督は「国外の優れた素材は常にチームを向上させるが、私自身は十分に見ていない」と控えめに話した。

 ◆ブルワーズ スターンズGMが地元メディアに対応。地元紙「ミルウォーキー・ジャーナルセンチネル」のハウドリコート記者は菊池について「交渉に乗り出すような感じではない」とツイートした。スターンズGMの「一般的にポスティング制度で来るような選手は高額な契約になりがちで、それが、入団先の決め手になる」というコメントを紹介。菊池は資金源に乏しい球団には高根の花との見解のようだ。

 ◆レンジャーズ 花巻東高時代から菊池に興味を示していた。今季はア・リーグ西地区最下位に沈み、チーム再建中。先発投手は今季12勝のマイナーらで手薄な状態だ。ウッドワード新監督は「当然ながら調査はしている。獲得すれば素晴らしい戦力になるだろう」と口にした。ダニエルズGMはすでにボラス代理人と接触したことは認めたものの、「高校時代から知っているが、チームにフィットするかは分からない。個人の選手についてのコメントは控えたい」と話すにとどめた。

 ◆レッズ・ベル新監督「いい選手と聞いているが、個人的に見ていないので十分には分からない」

 ◆7人中5人が2ケタ勝利 菊池は最近3年間の白星が12→16→14と計42勝。渡米直前3年間にNPBで合計40勝以上挙げて渡米したのは過去7人。メジャー1年目成績では井川が2勝、黒田が9勝に終わったものの、他の5投手はいずれも2ケタ勝利。日本の実績そのままに活躍するケースが多い。

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