マリナーズGM 菊池獲得が最優先事項と語る

スポーツ報知
メジャー移籍を目指している菊池

 【ラスベガス(米ネバダ州)=一村 順子】大リーグのウィンターミーティング(WM)の2日目となった11日(日本時間12日)、マーリンズのディポトGMが、「グレイトな投手。明らかに興味を持っている」として西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指している菊池雄星投手(27)獲りを最優先事項に交渉を開始したことを明かした。

 前日のヤンキースに続いて「ナンバーワンターゲット」として菊池争奪戦に強力参戦だ。この日までにWM会議でスコット・ボラス代理人と接触し、交渉を始めたことを認めた。

 今年のFA先発左腕市場は、カイケル、J・A・ハップら実力派が揃い、菊池争奪戦に参入するとみられる10球団前後の中には、特Aクラスが獲得できなかった場合のプランBとして、菊池を視野に入れているケースもあるが、マリナーズは違う。「彼ら(FA先発左腕)がいるのは認識しているが、我々はキクチが好き。他の選手の動向はそれほど影響しないと思う」と菊池一筋のラブコールを送った。

 「我々が求めている方向を考察すると、彼は、明らかに興味のある投手ということになる」と同GM。日本での実績に加えて27歳という若さが、チームの構想にピタリと合うと説明する。左腕パクストンをヤンキースに放出。エースのヘルナンデスは2年連続、白星が1ケタに終わっており、先発陣は世代交代の時期にあり、これからプライムタイムを迎える菊池は格好の人材だ。

 「交渉に期間があることは、我々にとっていいことだと思う」。ボラス代理人の交渉は、常々、交渉にたっぷり時間をかけ、契約を有利にしていく戦略が有名だが、菊池の場合は、交渉は来月2日(日本時間3日)と限られている。最愛の菊池をゲットするために、マ軍が一気に攻勢を仕掛ける。 

 ディポトGMは、FA市場の目玉であるカイケル、J・A・ハップら先発左腕との比較にも、「彼らが(市場)にいるのは認識しているが、我々はキクチが好き」と菊池を最優先に位置付け、この日までにWM会議でスコット・ボラス代理人と接触し、交渉を始めたことを認めた。

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