菊池雄星、マリナーズと4年契約で合意と米メディア 3年延長のオプション付き異例オファー

スポーツ報知
菊池雄星

 西武からポスティングシステムでメジャー行きを目指していた菊池雄星投手(27)がマリナーズと4年契約に合意した、と米西部時間12月31日(日本時間1月1日)、米メディアが報じた。交渉の期限だった1月2日午後5時(同3日午前7時)まで約2日前の決着だった。契約内容は4年+その後3年間は菊池側に契約選択権のある異例のオファーとなった模様だ。

 菊池はこれまでも日本からの移動距離が比較的短く、温暖で住みやすく日本人コミュニティのある西海岸の球団を中心に希望していたとされ、本命マリナーズ、対抗ジャイアンツが注目されていた。

 中でも昨季ノーヒッターを完成した左腕エースのパクストンがヤンキースに移籍するなど、チーム改革を推進するマリナーズは、ディポトGMがウィンターミーティングの際に「(菊池は)グレイトな投手。明らかに興味を持っている」と話しており、まだ27歳の左腕に2、3年後のエースへの期待を込めていた。

 菊池は12月16日にロサンゼルス入り。ロサンゼルス近郊にある代理人のスコット・ボラス氏が所有する場所でトレーニングを進め、当地で各球団の面談を受けるとされていたが、同代理人が水面下で各球団と交渉を進めた結果、最終的にイチローを始め多くの日本人選手が活躍したマリナーズを選択した模様だ。

 これで3月20日、21日に東京Dで行われるアスレチックスとの開幕戦、復帰するイチロー外野手とのコンビで凱旋登板する可能性も出てきた。

 ◆菊池雄星(きくち・ゆうせい)1991年6月17日、盛岡市生まれ。27歳。花巻東では2009年センバツで準優勝、夏は4強。同年のドラフトでは1位で6球団が競合した末に西武入り。2年目に1軍昇格して4勝、3年目からはローテ入りし、昨季、初タイトルとなる最多勝と最優秀防御率に輝いた。通算成績は158試合に登板し、73勝46敗。184センチ、100キロ。左投左打。

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