元ヤンキースのリベラ氏、米殿堂入り 史上初の満票!候補入り1年目で決めた

スポーツ報知

 米野球殿堂が22日(日本時間23日)、今季の野球殿堂投票を発表し、歴代最多の通算652セーブを挙げて、ヤンキースを5度のワールドチャンピオンに導いたマリアノ・リベラ氏が投票権のある425人全員の指示を受け、史上初の満票で候補入り1年目で決めるなど、4人が規定75%を超えて殿堂入りした。

 パナマ出身のリベラ氏は伝家の宝刀カッターを武器に長きに渡って守護神を務めた。パナマ出身では7度の首位打者を獲得した安打製造機ロッド・カルー氏に次いで史上2人目。

 従来の最高得票率はマリナーズなどで強打の外野手として活躍したケン・グリフィー氏が3年前に記録した99・3%(440票中397票)だった。

 また、通算203勝で、両リーグでサイ・ヤング賞を獲得し、17年11月に搭乗していた小型機が墜落して死去した候補1年目の故ロイ・ハラデー氏、マリナーズで2度の首位打者含め通算2247安打をマークした候補最終年だった右の強打者エドガー・マルティネス氏がともに363票を集め85・4%で、現役最終年に20勝するなど通算270勝したマイク・ムシーナも6度目の挑戦で326票を集め76・7%で当選ラインの75%を超えて殿堂入りした。

 一方、薬物疑惑を引きずっている通算354勝のロジャー・クレメンスは59・5%、通算最多762本塁打のバリー・ボンズも59・1%と両氏は7度目も涙を飲んだ。

 米野球殿堂は全米野球記者協会で10年以上経験した記者による投票。10年以上プレーした選手が対象で引退後5年後に有資格となる。今年は7月29日、野球殿堂のあるニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式が行われる。

 

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