大谷翔平、5月復帰予定も気合十分「もっと早く行く」

スポーツ報知
キャンプ初日、笑顔で取材に応じる大谷

 昨季新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平選手(24)が13日(日本時間14日)、アリゾナ州テンピでキャンプ初日を迎え、ウェートトレーニングなど別メニューで調整した。会見では「(5月より)早く行くつもり(復帰する)」と意気込んだ。マリナーズの菊池雄星投手(27)は2日目で初の投球練習に臨み、37球を投げた。他にカブスのダルビッシュ、ドジャースの前田、Dバックスの平野がキャンプインした。

 焦る様子も、悲観した様子もない。大谷はチームメートとのキャンプインに心を躍らせた。「すごくワクワクもしていますし、メンバーもかなり代わって、監督も代わったので、どういう感じで進んでいくのかなと、早めに確認しながらやりたい」。2年目へ向けて、笑顔で初日を終えた。

 昨季10月に右肘の手術を受け、今季は打者に専念。「7、8割ですね」という力で8日に素振りを再開したばかりで、バッテリー組とは完全に別メニューだった。この日はユニホームを着ずにバットを握らず、1人ウェートトレなどで調整。試合出場に飢える大谷は「選手が早くプレーしたいというのは、当然のこと。手術の部分(右肘)はトレーニングをしていて問題ないですし、早く次のステップとか早い段階に行きたいなと思うのが普通」と当たり前のように言い切った。

 そこにストップをかけるのがオースマス監督だ。大谷も「かっこいいですし、知的」とほれぼれする新指揮官は、復帰を早くても5月と定め、「長期間プレーできるように守らなくてはいけない」と20年以降の二刀流復帰を見据えながら慎重な姿勢を貫く。そんな思惑を十分に大谷も理解し「我慢しながら行きたい。(監督との)バランスは今のところ取れていると思います」とうなずいた。

 これまでいくつもの常識を覆してきた24歳は「僕は(5月より)もっと早く行くつもりでいます」と意気込む。動きが制限される現状のもどかしさも「今はない。ある程度投げられない、こういう感じなんだろうなと予想してきたので」と言う。地道なトレーニングが続くが「一個一個のメニューの消化が、より早く復帰するためのひとつかなと思っている」と前を見続けている。2年目の挑戦はゆっくりと始まった。(安藤 宏太)

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