2000年、ソーサ&ピアザが競演…過去のMLB東京D開幕プレーバック〈1〉

スポーツ報知
2000年当時の「スポーツ報知」英字号外

◆2000年3月29日 カブス5ー3メッツ  3月30日 メッツ5ー1カブス(東京ドーム)

 20、21日の両日、東京Dでアスレチックス・マリナーズのメジャー開幕シリーズが行われる。日本で開催されるのは2000年のメッツ・カブス戦から通算5度目。過去4度は、いずれもメジャーファンが大集合、超満員の中で繰り広げられた熱戦を振り返ってみよう。(構成・蛭間 豊章)

 メジャー初の日本開幕戦、カブスにソーサ、メッツにピアザという大砲がそろって、2試合とも東京Dは、超満員のファンで埋まった。皇太子ご夫妻が観戦、当時メジャーの通算最多本塁打記録保持者のH・アーロン氏が記念すべき始球式を行った第1戦はカブスが5回に押し出し四球で勝ち越すと、7回にアンドルーズが大会第1号となる2ランで試合を決めた。メッツは8回に日本でも人気のピアザが2ランを右翼席に叩き込んで孤軍奮闘した。

 スポーツ報知ではこの試合を、表が英語版で裏が日本語版の号外で8万部発行。ヒーローとなったアンドルーズは「30部ほどくれ。お土産にするんだ」と抱えて持ち帰った。また、この号外はその後、米野球殿堂で展示された。

 第2戦は1―1の投手戦で延長戦に突入。10回2死二塁でソーサを敬遠してピンチをしのいだメッツは、11回2死満塁からハワイ出身の代打アグバヤニがバックスクリーンに、決勝グランドスラムを叩き込んで雪辱を果たした。7回には今回、始球式で来日するR・ヘンダーソンが通算1335盗塁目を決めた。なお、アグバヤニは04年から6年間、ロッテでプレーすることになる。

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