日本最後のイチロー、7年前のようにヒット量産をファンは信じている

スポーツ報知
東京ドームで行われる開幕戦で、先発出場するイチロー

 日本でのラストイチローを見逃すな! アスレチックスとマリナーズの「2019 MGM MLB開幕戦」が20日、開幕する。スタメン出場するマリナーズのイチロー外野手(45)は19日、都内のホテルで行われたレセプションパーティーに出席。オープン戦から24打席連続ノーヒットと不振が続くレジェンドだが、サービス監督の期待に応えることができるだろうか。昨年5月以来のメジャー出場となる東京ドームで、日本中の声援を受けながら打席に立つ。

 再び東京ドームに、地鳴りのような「イチローコール」がこだまする。17、18日の巨人戦でも多くのフラッシュ、声援、歓声がスタジアムを包んだが、7年前と全く同じアスレチックス相手に背番号51が先発メンバーで打席に立つ。

 オープン戦からの連続ノーヒットは24打席に伸びたが、サービス監督は18日の巨人戦の後、「確かにイチローは今夜の試合でヒットを打たなかったが、いい守備をしてくれた。彼自身がヒットを打ちたいと思っているのはわかっているが、今日はそれが出なかったというだけ。もし、数日で結果が出せるとしたら、それは彼だろうから試合が楽しみだ」と期待を寄せていた。チームも2試合連続逆転勝ち。中でもハニガーが2試合連発と当たっており、守りのいいイチローを先発起用させ、ヒットが飛び出せば、ファンにも最高の「ギフト」になる。

 日本でのプレーは2012年のメジャー開幕戦以来で、「メジャーリーガー・イチロー」は今回が最後となるだろう。特別な思いを胸に秘め自ら「大好きな日本。大きなギフト」と言った凱旋ゲームは新たな記録も浮かび上がらせる。イチローの45歳149日の開幕戦先発出場は、ロッテにも在籍していたフリオ・フランコがブレーブス時代にマークした45歳227日に次ぐ、野手ではメジャー2番目の年長記録だ。

 2012年開幕シリーズは前日、東京ドームで練習したが、この日は完全オフ。夜、都内のホテルで行われたレセプションでは黒のスーツに黒のネクタイといういで立ちで登場。前回同伴した弓子夫人の姿は見られなかった。ジョン・ボックス代理人などと談笑していたイチローだったが、読売新聞グループ本社・山口寿一代表取締役社長の乾杯の音頭にも升酒を口にせず、ワインを飲むという体調管理への徹底ぶりを垣間見せた。

 巨人との第1戦を終えた後「東京ドームのファン最高!」と言った。オリックス時代は通算87試合に出場し、131安打の打率3割8分2厘、13本塁打を放った。12年のアスレチックスとの開幕戦でマリナーズの「3番・右翼」で出場し、5打数4安打1打点の固め打ちで勝利に貢献した。7年前の再現を、日本中のファンは待っている。(蛭間 豊章)

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