菊池雄星、メジャーデビュー「イチローさんとプレー僕にとってもギフト」

スポーツ報知
練習でウォーミングアップする菊池(手前=カメラ・宮崎 亮太)

◆MLB日本開幕戦 アスレチックス7―9マリナーズ(20日・東京ドーム)

 21日のアスレチックス戦(東京)でメジャーデビューするマリナーズの菊池雄星投手(27)が20日、イチローとの共演を心待ちにした。ベンチでチームの勝利とイチローの一挙手一投足を見届け、「イチローさんと一緒にプレーできるのは僕にとってもギフト。“あした、頑張れ”と言っていただきました。不安より楽しみ(という気持ち)が圧倒的に大きい」と少年のように目をキラキラと輝かせた。

 日本人投手の開幕2戦目先発デビューは09年上原(オリオールズ)と並んで最も早く、「3・21」に白星を挙げれば日本人最速となる。日本人メジャーリーガーの日本デビューはもちろん初めてで「まさかキャリアのスタートを日本で迎えられるとは思わなかった。後にも先にもこんな経験はない」と高揚感を口にした。

 特別な一日を前に、この日はキャッチボールなどで最終調整。「15歳の時、花巻東の監督に『メジャーを目指そう』と話をしていただいた。一時期はそんなことを言っていられる状況ではない時期もあった。やっとあした、(目標だった)舞台に立てるのは、すごく感慨深いものがあります」と過去をしみじみ回想しながら、デビュー戦の必勝を誓った。

 「いよいよ始まったな、と。キャンプからではなく、十数年かけて準備してきた。悔いのないよう、力を発揮したい」。12年前に志した夢のマウンド。日本の地から、メジャーリーガーとしての第一歩を踏み出す。(宮脇 央介)

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