【広島】新井、球団最年長弾&20年連続本塁打「長くやらせてもらっているおかげです」

スポーツ報知
1回1死一、二塁、新井が左越えに1号3ランを放つ(捕手・小林=カメラ・橋口 真)

◆巨人3―9広島(23日・ひたちなか)

 待望の今季1号が球団史を塗り替えた。1―0で迎えた初回1死一、二塁の好機。新井が4球目を豪快に振り抜くと、打球は左翼場外へと消えた。

 41歳3か月での一発は、石井琢朗(41歳0か月)の球団最年長記録を更新した。「長くやらせてもらっているおかげです」。20年連続本塁打は“師匠”の阪神・金本監督と並び「偉大な先輩に並んだ、なんて思っていない。そう書いておいて」と報道陣の笑いを誘った。

 左ふくらはぎ痛で14年ぶりに開幕1軍から外れた。約1か月半、リハビリしていた大野練習場は、混乱を避けるためファンへのサインは原則、禁止されている。だが、ルールを知らずお願いしてくるファンに、人目につかないところでペンを走らせた。「内緒ね。言っちゃダメだよ」と。

 「早くよくなってください。でも無理はしないでくださいね」という手紙も受け取った。「期待に応えたい、喜ばせたい。その気持ちが原動力。だからこの年になっても体が動く」。プロ20年目は離脱から始まったが「充実した期間だった」と言い切る。1軍を離れたことで、改めてファンの大切さを感じたからだ。

 4回には右翼線へ2点二塁打を放ち、2年ぶりの1試合5打点。11日に復帰後、自らが出場した試合は4戦全勝となった。緒方監督も「やっぱり新井さん。あの3ランは大きかった」と絶賛。チーム最年長のベテランが与える影響は、計り知れない。(種村 亮)

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