【阪神】連敗で交流戦最下位に転落 金本監督がバント失敗に怒「普段何をやってるんか」

スポーツ報知
8回1死、遊飛に倒れ悔しがる福留(捕手・山崎勝=カメラ・谷口 健二)

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―3オリックス(5日・甲子園)

 重苦しい展開のままイニングを消化していった。口をとがらせ、金本監督がバッサリと切り捨てたのは、5回の拙攻だ。「あの2人がセーフティースクイズを決められないんですから。普段何をやってるんか、というふうになりますね…」。オリックスとの“関西ダービー”初戦に敗れ、交流戦最下位に転落。戦犯として指名されたのは、北條、植田の2人だった。

 頼みのメッセンジャーが吉田正、マレーロに連弾を食らった直後だった。5回1死三塁の同点機。代打の北條はセーフティースクイズを命じられたが、初球を投前に転がしてしまった。アルバースの失策によって命拾いしたものの、続く1死一、三塁では、植田も初球のスクイズをファウル。最後は空振り三振に倒れた。

 北條、植田はともに守備の負担がかかる遊撃が主戦場。指揮官は「打力に期待して出してるわけじゃない」としつつ、采配に応えられない2人に「自分がどういうタイプなのか。普段から意識を持って練習しないと」と苦言を呈した。「ちゃんと決められなかった僕が悪いです」と視線を落としたのは、一昨年には定位置をつかみかけた北條。今季から名前を売り始めた植田も「1球目で決めないといけなかった」と、同様に敗戦の責任を背負い込んだ。

 試合前までオリックスとは26勝1分け26敗。全くの五分だった“関西ダービー”で先手を取られ、借金は今季ワーストタイの3に膨らんだ。かろうじて3位に踏みとどまってはいるが、最下位までわずか1ゲーム差。基本に立ち返り、ピリッとしたゲームで好転させたい。(長田 亨)

野球

×