【オリックス】西村、プロ1号は先制決勝2ラン!記念球はトラック運転手の母へ

スポーツ報知
3回2死三塁、左越えにプロ初本塁打を放った西村

◆日本生命セ・パ交流戦 ヤクルト0―3オリックス(8日・神宮)

 大きな放物線を描いて左翼席中段へ。ドラフト5位ルーキーの西村がプロ17打席目で放った初アーチは先制2ラン。「自分で決めるんじゃなくて、次につなげようと。感触は覚えていません」。3回2死三塁。1ストライクからハフが投じた外角のチェンジアップを捉えた。右手で何度もガッツポーズを繰り出しながらダイヤモンドを一周した。

 捕手登録だが、外野手として1軍に抜てきされた。長打力があり、50メートル5秒8の俊足。社会人SUBARU時代に外野手を経験していたこともあり、福良監督は「足もあって、ファームの方からも左(投手)に強いという報告があった。いろいろ考えて」と“コンバート”した。開幕センターの宗が故障離脱しており、西村は5月29日の中日戦で昇格即プロ初安打をマーク。プロ入り時は「正捕手が目標」と話していたが「出られるんだったらどこでも。与えられたところで一生懸命やるだけです」と貪欲な姿勢で外野を守る。

 記念のホームランボールは、初安打球と同様、トラック運転手をしながら女手ひとつで育ててくれた母・有希さんに贈る。「(試合を見に)来てないですけれども、来た時に打てるように頑張ります」とさらなる活躍を誓った。(原島 海)

 ◆西村 凌(にしむら・りょう)1996年2月21日、滋賀県・湖南市生まれ。22歳。青森山田高時代は甲子園出場なし。捕手として高校通算23本塁打。SUBARUでは17年の都市対抗本大会に、外野手として日立製作所の補強選手で出場。昨秋にドラフト5位でオリックス入団。178センチ、84キロ。右投右打。血液型O。

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