【阪神】3位転落借金2…金本監督「投手が1点以下に抑えないと勝てない状況が続いている」
スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―3ロッテ(10日・甲子園)
わずか1点のビハインドが「貧打の虎」には遠く感じた。5回途中から無失点リレーの中継ぎ陣の力投を無駄にした。「ほんと点が取れないな。投手が1点以下に抑えないと勝てないという状況がずっと続いている」と金本監督がうめいた。今季3失点以上の試合は7勝26敗。目を背けたくなるデータがあるから、指揮官の表現が「1点以下」とオーバーになった。
ボルシンガーの手元で微妙に変化するストレートと、ナックルカーブにてこずり、初回に糸井のポテンヒットで2点を挙げて以降は無得点。2回以降は三塁を踏めず、「それぞれが工夫せんと。(立つ位置を)前に出るとか」と指揮官。攻略指示の徹底について問われると「それは打撃コーチに聞いて。どういう指示を出しているのか分からないけど」とトーンダウンした。
投手陣におんぶに抱っこのなか、借金2で3位に転落。出口の見えない貧打地獄に「(個々が状態を)上げていくしかないし、どうしろっての。各自が考えなアカンし、打撃コーチが指示出すとか。いいかげん、投手は頑張っているんだから」と、金本監督がいら立った。
2軍では、3日に出場選手登録を抹消されたロサリオがリフレッシュ期間を終え、ウエスタン・リーグのオリックス戦(舞洲BS)で実戦復帰。第1打席で適時打を放つ3打数1安打で、かすかな光が差した。新外国人として大筋で合意に達したエフレン・ナバーロ内野手(32)=カブス傘下3A=の入団も秒読み段階。だが、「超変革」を掲げていた金本政権が結局、ベテランと外国人頼みでは寂しすぎる。(島尾 浩一郎)