【オリックス】吉田正、新人から3年連続10号 熊野以来、球団2人目

スポーツ報知
試合後、ファンと笑顔でハイタッチする吉田正

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス12―5広島(13日・京セラドーム大阪)

 今季10度目の豪快な放物線を吉田正が描いた。2点を追う4回、外角高めの直球を左中間席中段に運んだ。2回に右肘に死球を受けた次打席での一発に「死球が当たっていたので、内はないから外の真っすぐに構えてました。打った瞬間、ホームランになってくれると思いました」と胸を張った。

 11試合連続安打を本塁打で決め、これで新人から3年連続2ケタアーチ。球団では1985~87年の熊野輝光以来2人目だ。プロ初の4番弾をはじめ、今季5度目の猛打賞。交流戦2位につけるチームを引っ張る大砲を福良監督も「一発で仕留めたんじゃないですか。あれは大きかった」と絶賛した。チームは4発で今季最多タイの12得点。広島を圧倒し、今季最多タイの貯金2とした。

 小学3年生のとき、6年生でも難しい校庭のフェンス越えの打球を放ったという天性のアーチスト。過去2年の出場は腰痛などのけがで16年は63、17年は64試合にとどまったが、今季はここまで全試合出場。シーズン23発ペースと順調だが「(10発は)通過点なので。一本でもという気持ちで。トップとは差がついているので」と、見つめるのはさらなる高みだ。(原島 海)

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