【日本ハム】大田、V打 バット折れても「気持ちで」

スポーツ報知
7回2死三塁、バットを折りながらも中前適時打を放った大田

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム11―4ヤクルト(15日・札幌ドーム)

 日本ハムの大田泰示外野手(28)が、15日のヤクルト戦の7回、決勝の中前適時打を放った。初回には中田翔内野手(29)の二塁内野安打の間に二塁から生還する好走塁。打って、走って、守れる3拍子そろった2番打者が試合を決めた。チームは2試合連続の2桁得点と打線が爆発。11―4で3連勝を飾った。

 一塁を回った大田が雄たけびを上げた。7回2死三塁。交代直後の、原のファーストストライクを狙っていた。146キロの高めのシュートを強振。バットが折れても構わなかった。差し込まれたはずのボールは、力強いライナーで中前へ。「気持ちで打って、いいところに飛んで。いい形で点が入って良かった」と笑顔を見せた。

 どうしても打ちたい場面だった。「先頭が頑張って出てくれて、(中島)卓が送って」。打率1割台と苦しむ先頭・清水がこの日、3打席目で初めて放った安打で作ったチャンス。13日の阪神戦の試合前、ともに早出で特打を行い、悩める若手に助言を送った。「泰示さんは思ったことを言ってくれる。ありがたい」と清水。若手の信頼も厚い大田は、バットでも後輩の頑張りを無駄にしなかった。

 初回には快足で先取点のホームを踏んだ。2死二塁。中田の二塁内野安打の間に本塁生還。「ヒットなくても1点取れる。それが勝負を決める1点になることもある」。一塁が際どいプレーになることを、とっさに判断した隙のない走塁で流れを呼びこんだ。

 4試合連続打点を挙げ、今季39打点は主将の中田に次いでチーム2番目。「打線がつながっているから打たせてもらっている」と、感謝を忘れない2番打者のバットは止まる気配がない。(秦 雄太郎)

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