【オリックス】西、8回2失点で“東西対決”制すも完投逃し不満

スポーツ報知
試合後、カメラに向かい5サインをするロメロ(左)と西

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス7―3DeNA(15日・京セラドーム大阪)

 好投の達成感より、再挑戦の気持ちが勝った。西は8回で8安打も要所を締め2失点。今季4勝目を手にしたが「チームにまだ完投がいない。なんとか自分が引っ張っていけたら」と完投一番乗りを逃した悔しさを強調した。

 8回123球の熱投で、15年5月31日の広島戦で記録した自己最多の13三振に迫る12K。それでも西は「三振を取る投手じゃない。もっと打たせた方が球数もそうですし、いいリズムで攻撃に入れる」と満足しなかった。

 DeNA・東との投げ合いは“東西対決”と注目された。「朝知りました。あまりそんなこと考えずに」と意に介さなかったが、現在5勝の新人左腕は同じ三重県出身の後輩。「地元も近いですし、三重県同士盛り上げていけたらと思います」と発奮材料にした。

 西の好投でチームは今季初の4連勝を飾り、2年連続の交流戦勝ち越しが決定。交流戦首位のヤクルトと1ゲーム差に迫り、10年以来の優勝の可能性が出てきた。交流戦Vなら混パを抜け出す上でも大きな弾みがつく。指揮官は「一つでも多く勝っていけるようにやっていきたい」と力を込めた。(原島 海)

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