【日本ハム】横尾、V弾でチーム4連勝に貢献

スポーツ報知
8回、決勝の中越え本塁打を放った横尾(手前)はベンチの祝福に笑顔で応えた

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム2―1ヤクルト(16日・札幌ドーム)

 日本ハムの横尾俊建内野手(25)が、16日のヤクルト戦で決勝ソロを放ち、チームの4連勝に貢献した。

 1―1の同点で迎えた8回に待望の6号ソロ。15日の試合で、三塁守備の際に足がもつれて転倒する失態を演じたが、値千金の一発で汚名を返上した。9回は新守護神・有原航平投手(25)がピンチを背負いながらも要所を締め、2―1と接戦をものにした。

 豪快なフォロースルーが札幌ドームのファンにスタンドインを確信させた。「おにぎり君」の愛称で親しまれる横尾。8回1死、真ん中に入った143キロの直球を仕留めた。文句なしの打球はバックスクリーンに着弾。「完璧に捉えて行ってくれると思いました」。三塁ベースでお決まりのおにぎりポーズをする右腕には、前日はなかった黒いバンテージが巻かれていた。

 ミスから学んだ。15日のヤクルト戦。9回から途中交代して三塁の守備についた。直後、何でもない三塁ゴロに足がもつれて転倒。内野安打を許してしまった。一夜明けた16日の試合前練習。金子内野守備コーチと、ヤクルトの宮本ヘッドコーチに呼ばれ、「笑わせないでくれ」といじられた。

 途中から守備に入る難しさ。金子コーチからは「準備は大切だよ」とも諭された。代打に備えてバットを振っていたが、「もっと足を動かしておけばよかった」と反省。「油断していた訳じゃないですけど、準備していても転べば、準備していないと言われるのがプロ」。自らの用意が甘かったことを認め、この日に臨んだ。

 汚名返上の一発。転倒をいじり倒していたレアードから「今日の本塁打で全てをひっくり返したね」と絶賛された。黒いバンテージはつまずいた際にできた傷を保護するため。「昨日みたいな経験はしたことなかった。でもそれがあったから、試合前にいい準備ができた」と横尾。失敗を糧に、期待の和製大砲は一皮むけた。(秦 雄太郎)

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