【中日】森監督、就任249試合目で初Aクラス!自らスカウトの新助っ人活躍

スポーツ報知
モヤ(右)を迎える森監督と(左から)アルモンテ、ビシエド(カメラ・小梶 亮一)

◆中日5―3DeNA(23日・ナゴヤドーム)

 中日が今季6度目の3連勝で3位に浮上した。

 森繁和監督(63)にとって、2016年途中の監督代行就任から数えて249試合目で初のAクラス。前日まで6位だったが、1ゲーム差で3位だったDeNAを逆転で破り、同率4位だった阪神、ヤクルトがともに敗れたため、順位が一気に3つ繰り上がった。中日のAクラスは、16年7月12日(DeNAと同率で3位タイ)以来、711日ぶりだ。

 長い道のりだった。16年8月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の試合前に解任された谷繁元信前監督(47)に代わり、ヘッドコーチから監督代行に昇格。バトンを受けた際に6位だったチームは一時5位に浮上したが、結局、最下位でシーズンを終えた。

 正監督として迎えた昨季も開幕4連敗を喫するなど、一度も上位争いに加わることなく5位(最高4位)でフィニッシュ。今季、指揮官は「前半戦終了時に勝率5割前後につけていれば、クライマックス・シリーズ(CS)を見据えた戦いができる」と話していたが、開幕から一度も貯金を作ることなく、最高4位。Aクラスの壁を突破することができずにいた。

 そんな閉塞感を、森監督自らドミニカ共和国のウィンターリーグに出向いてスカウトした新助っ人コンビが打破した。2―3の6回2死満塁、代打として起用されたスティーブン・モヤ外野手(26)が、左中間に適時3点二塁打を放ち逆転。先発のオネルキ・ガルシア投手(28)も7回3失点で8勝目を挙げた。

 モヤは「森サンにパンチで祝福されたよ。僕はやり返さなかったけどね」と笑顔。「ドミニカ共和国にたくさんの選手がいる中、自分を信じて日本に連れてきてくれた」と“日本の父”に感激した。ガルシアも「人間としても監督としても偉大な人物。僕を連れてきたんだから、スカウトとしてもいい線いってると思うよ」と、ジョークで感謝を表した。

 初のAクラスの感想を問われた森監督は「この時期にAとかBとかCとか別にいらない」と照れ隠しか、真正面から答えようとはしなかった。女性ファンをターゲットにした「Girlsシリーズ」も連勝。「ずっと女性デーにしてくれたらいい」と笑って会見を締めていた。

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