【オリックス】誤審問題に文書で反論 リーグ全体の順位決定に大きな影響

スポーツ報知
オリックス・福良監督

 オリックスは26日、続行試合を認めないとするNPBに対し、再び文書で反論を行った。今回の決定がオリックスだけでなく、他球団の順位決定に影響を及ぼすことを指摘。またパ・リーグアグリーメント、野球規則の解釈について主張した。文書全文は以下の通り。

野球規則委員会の決定に対する当球団の見解について

 本日開催された野球規則委員会において、6月22日に発生した「誤審問題」に関する検討がなされ、当球団が要望していた続行試合については「行わないことを決定した」旨、NPBより連絡を受けました。問題発生後、速やかに謝罪され、規則委員会を開催していただいたことに感謝します。

 しかしながら、この決定は、以下の理由により受け入れられないものであり、当球団としては引き続きNPBに対して続行試合の開催を含めた対応を求めていく所存です。

 〇本件の試合結果は、当該対戦球団のみならず、リーグ全体の順位決定に大きな影響を及ぼす可能性があり、到底看過できるものではない。確実性のある明らかな誤りに対して裁定を覆さないということは、社会理念上の公平性から逸脱している。また、当球団のみならずリーグ間で行われているリーグ戦の勝敗に大きく関わっており、勝敗のみならずスポーツマンシップに基づく公平さからの判断を求めるものである。

 〇パシフィック・リーグアグリーメント別紙22「NPBリプレイ検証制度」第3項に「確証のある映像がない場合は審判団の判断とする」と規定されており、映像により当初の裁定を覆す確証が得られない場合は、当初の裁定を採用することになっていながら、わずか1時間後に誤審を認めるような杜撰な検証によって裁定を覆したことは、同項に反しており、明らかなアグリーメント違反である。

 〇アグリーメント第47条に「このアグリーメントが野球規則と競合する場合は、アグリーメントが優先するものとする」と規定されており、アグリーメント違反は即ち野球規則違反である。

 〇規則委員会は「誤審は認めたが、本塁打の裁定は最終的なものである」とし、「野球規則7・04に基づいて再試合を行わない」としているが、問題は「本塁打の裁定」そのものではなく、裁定に至るまでの規則の運用違反であり、野球規則7・04に規定された「審判員の判断に基づく裁定」には当たらない。従って、特例措置による続行試合を引き続き要望するものである。

2018年6月26日

オリックス野球クラブ株式会社

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