【ヤクルト】青木、V弾!2番で新境地 1番・西浦との新コンビで3連勝

スポーツ報知
1回無死二塁、6号2ラン放った青木(カメラ・頓所 美代子)

◆ヤクルト7―2中日(27日・神宮)

 ツバメ軍団の“V字回復”を支える攻撃型2番打者・青木が、今季初の2試合連続アーチを含む3安打4打点。西浦との新1・2番コンビが合わせて5本の長打と大暴れしたヤクルトが、3連勝で巨人を抜いて2位浮上だ。

 初回、24日の巨人戦(東京D)から1番を打つ西浦が、さっそく左越え二塁打でチャンスメーク。「とにかく出塁。そうすれば必ず点が入ると思っている」という新1番打者の思いに、すかさず青木が応えた。「西浦がいい形で出たから、積極的に打ちにいった」と、進塁打ではなく点を奪いにいったベテランは、中日・藤嶋の甘い直球を右翼席へ。前夜の3ランに続く連日の先制6号弾で、あっという間に試合の主導権を握った。

 3回にはカラシティーと西浦の連打で作った無死二、三塁の好機に、「一気に攻めるチャンス。逆らわずに打った」と、今度は強振せずにフォークを流し打って左中間2点二塁打。5回にもダメ押しの3点につながる右翼線二塁打を放ち、連夜の猛打賞をマーク。今年の春季キャンプに合流したばかりの頃、食事の席で「打撃を教えてください」と請うてきたのが西浦だった。その場でスイングをチェックしてアドバイスを送るなど“師弟コンビ”を組んできた後輩との活躍で勝利を呼び込んだ。

 開幕時は4番。5月24日の阪神戦(甲子園)で初めて起用されて以来、27試合中24試合で2番に固定され、89打数28安打の打率3割1分5厘で、チームも「2番・青木」の試合は16勝8敗と急上昇。自身は前夜と合わせて、2戦8打数6安打の7打点と大暴れだ。

 「暑さの中の連戦だから」と、ベテランを5回でベンチに下げる余裕を見せた小川監督は「打順は関係なく、青木という打者の打撃ができている」と全幅の信頼を寄せる。リーグ戦再開から2連敗の後、西浦―青木の新1・2番で3連勝。借金完済に残り2だ。(星野 和明)

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