【西武】森慎二コーチにウィニングボールを…一周忌に一丸勝利

スポーツ報知
ベンチに掲げられた森コーチのユニホームにタッチをして引き上げる辻監督

◆西武14―11オリックス(28日・メットライフドーム)

 昨季1軍投手コーチを務めた森慎二さん(享年42)が急逝してから、ちょうど1年。ベンチとブルペンには、森さんのユニホームが掲げられた。

 17年6月28日。1年前のこの日、先発した多和田は6回途中3失点で勝利を届けることができなかった。ローテーション再編によって、ちょうど1年後にも先発が巡って来た。「こうして(一周忌に)投げる機会をいただいた。いい投球をして勝利を届けたい」と強い気持ちでマウンドに上がった。本調子にはなかったが、「何としても勝ちたい」と6回5失点でリードを守った。

 打線も懸命に投手陣をもり立てた。秋山、森、メヒア、山川に一発が飛び出し、今季最多18安打で14得点。森は「森コーチの命日で、ウィニングボールをとって欲しいという話があった。絶対勝ちたい気持ちだった」と力強く言った。

 この日はイースタン・ロッテ戦が行われた西武第二のベンチとブルペンにも、背番号89のユニホームが掲げられた。2軍は完封リレー、1軍は打撃戦を制して森さんに勝利を届けた。辻監督は「いつも以上に勝ちたいと思っていた」と、大切な1勝をかみ締めた。

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