【オリックス】増井、江夏以来2人目の12球団セーブを達成「決めてやろうと」

スポーツ報知
12球団からセーブを挙げた増井(右)が福良監督とタッチを交わす(カメラ・相川 和寛)

◆日本ハム1―2オリックス(29日・札幌ドーム)

 オリックスの増井は、ほっとした表情を見せた。プロ野球4人目、日本人では81年の江夏(日本ハム)以来2人目となる12球団セーブを達成。古巣・日本ハムのファンからも拍手が送られた。「ファイターズを抑える形になってしまいましたけど、ファイターズ出身の選手として喜んでもらえたら。練習中から『頑張ってね』と声を掛けてもらって、ビジターですけどすごくやりやすかった」。感謝の言葉が口をついた。

 2―1の9回、マウンドに立った。「決めてやろうと意識はしました」。最後は田中賢を151キロ直球で左飛。交流戦ではセ6球団からセーブを挙げており、今季だけで11球団セーブを達成。タイトル争いを独走する今季20セーブ、通算130セーブとした。

もう20!通算130S 古巣ではかつて守護神を務めた武田久(現日本通運)の背中を追い、セーブを積み上げた。移籍で離れたが「今でも(日本ハムに)愛着はあります。みんなに会いたいと思いますし、家族のような感じですね」。この日も練習前に古巣の首脳陣、スタッフ、選手にあいさつ。気がつけばグラウンドを1周していた。

 活躍を支えてくれるのは東京に暮らす佳奈夫人だ。増井は現在、大阪市内に単身で暮らし、首都圏近郊の遠征時に自宅に帰る。大阪では炊事や家事をこなすが「妻は(3人の)子どもの分も作りますから。妻も頑張っているから、僕も頑張らないと」と、エネルギーに変えてきた。記念球は、家族が暮らす東京の自宅へ。感謝の思いを胸に、これからもセーブを積み重ねていく。(原島 海)

野球

×