【日本ハム】横尾、日大三先輩の山崎福に“引導”7号3ラン

スポーツ報知
1回2死二、三塁、左越え3ランを放った横尾(右)は川名コーチとタッチを交わす(カメラ・相川 和寛)

◆日本ハム5―2オリックス(30日・札幌ドーム)

 ど派手な本塁打で、高校の先輩に“引導”を渡した。日本ハムの横尾俊建内野手(24)が30日のオリックス戦(札幌D)で、相手先発・山崎福から初回に7号3ランを放った。自己最多に並ぶ特大アーチ。一挙5点のビッグイニングを締めくくるとともに、日大三高の1学年先輩を、1イニングでマウンドから引きずり下ろして勝利に貢献した。

 山崎福さん、ごめんなさい―といった申し訳なさなど、みじんも感じさせないフルスイングから放たれた打球は、左翼席中段に着弾した。2点を先制し、なおも2死二、三塁。「変化球が多かったので変化球を打ちたいと。いいタイミングで振れた」。狙い通りの一撃を喜んだ。

 横尾が日大三高2年の時、3年生だった山崎福とともにセンバツ甲子園で準優勝。「みんなから親しまれる、本当にいい先輩だった」。付き合いの長い先輩の、内角に食い込むカーブを完璧に捉え、プロの世界での成長を示した。

 自身初の2桁本塁打も視野に入る。栗山英樹監督(57)は「やっと横尾らしくなってきたね」とにやり。5月10日に1軍再昇格した後の5本塁打は、いずれも左腕からだ。「右の方が得意なんですけどね(笑い)。監督から『左に強い』と思ってもらえたらいい」と笑う和製大砲の底力はこんな物じゃない。(秦 雄太郎)

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