【DeNA】浜口、悪夢3回7四死球 71年ぶりワーストタイの4連続押し出し

スポーツ報知

◆DeNA1―15広島(1日・横浜)

 球場は異様な雰囲気に包まれた。祈るファンのその先。30度を超える灼熱(しゃくねつ)の中心で浜口はもがき苦しんでいた。だが、ベイ党の思いは通じず、左腕の投げた直球は高めに大きく外れた。

 3回2死満塁。田中に与えたストレートの四球にため息があふれた。まさかの4者連続押し出し四球。1947年の阪急・溝部以来、71年ぶり2人目の不名誉な記録に「どうしたら、ああいうふうになってしまったのか。もう一回、時間を空けて考えたい。試合を壊してしまったのがすべて。自分をコントロールしながら勝負しないと」。試合後は冷静さを取り戻し、真摯(しんし)に振り返った。

 2戦計13イニング無失点で迎えた今季8度目のマウンド。同点となった直後の3回、鈴木の適時二塁打で勝ち越し点を献上した。その後、2死二、三塁。バティスタを申告敬遠後に乱れ悪夢が続いた。この回7四死球で5失点。3回途中4安打6失点でKOされた。チームは計6投手で今季ワーストの19安打を浴び、15失点で完敗。5位に転落した。

 浜口が突如乱れ、中継ぎが肩を作っておらず交代も後手に回った。1イニング5連続四球はプロ野球タイ、1イニング6四球はセ・リーグタイだった。ラミレス監督は「あそこまでは想像していなかった。誇れる記録でない…」。もともと制球が良いタイプではないが、まさかの乱調にお手上げ。それでも降格させず次回の登板を約束した。浜口は「経験としていいものに変えていかないと。もっと相手と勝負できるように」。昨季2ケタ勝利の左腕がいまだ0勝。屈辱を糧に乗り越えていくしかない。(岸 慎也)

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