【阪神】金本監督、2回イッキ6点2位浮上「打線に上がり目がある」

スポーツ報知

◆ヤクルト5―6阪神(1日・神宮)

 難局はとりあえず乗り越えた。「打線に上がり目があるんじゃないですか」と目尻を下げたのは金本監督だ。前日に死球を受けた糸井をベンチから外し「昼にどれだけ急きょ、(福留)孝介に行ってもらおうかと思ったか」と悩んだ末、41歳の福留も休養日。飛車角抜きの打線で、まずはプロ初の5番に入った俊介が奮起した。

 「ギリギリだったんで、入って良かったです」と、2回1死で先制の2号ソロ。プロ初勝利を目指した19歳左腕・寺島のスライダーをすくい上げ、左翼ポールに当てた。「5番というよりも、5番目と思っていきました」。つなぎと小技が得意のバイプレーヤーらしいひと言。打者一巡、連日の1イニング6得点で、序盤の流れを一気に引き寄せた。

 陽川もプロ5年目で初めて4番に座り、2打点と仕事をした。2シーズンぶりの単独最下位からビジター6連戦を5勝1敗と大きく勝ち越し、2位タイにまで浮上。しかし、試合後には大きな不安が持ち上がった。今季初めて欠場した糸井について、指揮官は「ちょっと分からん。ちょっと、しんどいかも分からん」と軽症ではないことを示唆。2日にも出場選手登録を抹消する可能性が出てきた。

 復調の兆しが出てきた打線で、4番を務めていた糸井が離脱を強いられるようなことがあれば、大きな痛手となることは言うまでもない。とにかく7月は白星スタート。3日から始まる球宴前の9連戦で真価が問われる。(長尾 隆広)

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