【オリックス】山本由伸、球団で米田以来62年ぶり10代球宴「衝撃を与えるような投球を」

スポーツ報知
オリックス・山本

 日本野球機構(NPB)は2日、「マイナビオールスターゲーム2018」(13日・京セラD、14日・熊本)の監督推薦選手を発表。オリックスの高卒2年目右腕・山本由伸投手(19)が初選出された。球団から10代の選出は62年ぶり3人目。DeNAのドラフト1位・東克樹投手(22)は、ファン投票と選手間投票を含め、今季12球団の新人では唯一、選ばれた。「最後の1人」をファンが選ぶプラスワン投票の結果は10日に発表される。

 オリの新星が夢舞台への切符を手にした。19歳の山本が、監督推薦で球宴に初選出。球団で10代での出場は、ファン投票で選出された1954年の梶本隆夫、56年の米田哲也以来62年ぶり3人目で、イチローでさえ初出場が20歳。「小学校のときは特に見ていたので、そこで野球ができるというのがうれしい。自分の持っている最高のパフォーマンスを出して衝撃を与えるようなピッチングをしたい」と高らかに宣言した。

 文句なしの活躍と衝撃を見せてきた。プロ初セーブを決めた5月1日の西武戦(京セラD)では、直球は自己最速を更新する154キロをマーク。148キロのカットボールも投げ、空振り三振した山川が「あんなボール見たことない」とうなるほどだった。その後、セットアッパーに定着し、ここまでリーグ単独トップの21ホールド。チームメートの田嶋と並び、新人王の有力候補だ。

 球宴へ、胸の高鳴りは抑えられない。対戦したい選手には、侍ジャパンの4番も務めたDeNA・筒香を挙げた。「思い切りストレートを投げ込みたいなと思っています」と直球勝負を約束。両親の名から1字ずつ取って「由伸」の名がついた次世代のニュースターが、球宴で全国区になる。(原島 海)

 ◆山本 由伸(やまもと・よしのぶ)1998年8月17日、岡山・備前市生まれ。19歳。伊部小1年で野球を始める。都城高では甲子園出場はなし。16年ドラフト4位でオリックス入団。1年目の17年8月31日のロッテ戦(ZOZO)で、球団では94年の平井正史以来の高卒新人勝利をマークした。今季は31試合、3勝0敗1セーブ、21ホールド、防御率0・87。177センチ、80キロ。右投右打。年俸800万円。独身。

 ◆1956年の球宴 2試合とも後楽園球場で行われた。第1戦に0―8で敗れたパの第2戦先発は、入団1年目で初出場の米田哲也。阪神・吉田義男、巨人・川上哲治らが並ぶセの打線を2回無失点に抑えた。セの先発は中日・杉下茂で国鉄の金田正一が4番手で締めくくり、セが2―0で勝利。パは西鉄・豊田泰光、毎日・山内和弘(後に一弘に改名)ら主軸が不発だった。

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