【中日】松坂“ぶっつけ球宴”シフトで大野雄が前半戦最終戦先発か…登録抹消されず

◆阪神―中日=雨天中止=(5日・甲子園)
4日の阪神戦(甲子園)で6回途中4失点で降板した中日・大野雄大投手(29)が、前半戦最終戦となる11日のDeNA戦(横浜)で先発する可能性が5日、浮上した。今季は過去3試合、いずれも先発翌日に登録抹消されていたが、この日、今季初めて1軍選手登録されたまま登板翌日を迎えた。阪神戦が雨天中止になったため、甲子園の屋内練習場で調整した左腕は「次回登板日はまだ聞いていない。でも、投げているボールのバランスは良くなっている」と手応えアリの表情を浮かべた。
大野雄の1軍登録続行は、“松坂シフト”の側面もある。背中の捻挫で予告されていた6月17日の西武戦(メットライフ)の先発を回避した松坂大輔投手(37)は、順調に回復すれば8日のヤクルト戦で復帰予定。しかし松坂本人が2日に「(球宴で復帰?)可能性もあるんじゃないですか。理想はその前に投げることですが、あくまで理想なので…」と話したように、14日のオールスター第2戦(熊本)で“ぶっつけ復帰”する可能性も否定しなかった。
森繁和監督(63)は松坂の復帰戦について「本人と話はしているよ。(8日のヤクルト戦?)投げられるんなら投げればいい」と話して報道陣を煙に巻いた。だが仮に見切り発車で8日に先発したとしても、背中の痛みを再発して球宴辞退すれば元も子もない。「(球宴で)投げなければいけないのは決まっているからな」と、辞退した際に課せられる後半戦開幕から10試合の出場登録停止を、何としても避けたいという思いを強調した。
つまり指揮官の胸中は、松坂の“ぶっつけ球宴復帰”に傾いている様子だ。松坂の代わりに、この日の先発が流れた笠原祥太郎投手(23)を8日に回し、9日からのDeNA3連戦(横浜)は山井、小笠原、大野雄で乗り切るプランが有力になった。