【楽天】則本、1か月半ぶり勝った!被弾は「余計」内容満足せず
スポーツ報知

◆楽天6―5ソフトバンク(5日・楽天生命パーク)
苦しみながらも、久々の白星にたどり着いた。則本は雨でマウンドがぬかるむ中、力投を続けた。一時は4点のリードがありながら、1点差にまで迫られた。6回を7安打4失点と打たれながらも、勝利が舞い込んだ。5月19日の日本ハム戦(札幌D)以来、約1か月半ぶりの5勝目にも、「野手の皆さんに感謝したい。野手の方が頑張ってくれたから勝てた」と、厳しい表情を変えることはなかった。
5月26日のソフトバンク戦(ヤフオクD)からプロ6年目で自己ワーストに並ぶ5連敗。この日も4失点と、決して満足いく内容ではなかった。特に6回に浴びた西田の2ランを、「ホームランは余計でした」と猛省。終始降っていた雨にも、「コンディションは別に関係ない」と言い訳しなかった。
100球以上投げフォーム確認 負の連鎖を断ち切るため、必死だった。交流戦後、登板間隔が中10日と空いた6月下旬。毎日のようにブルペン入りし、フォームを確認した。シーズン中では異例の100球以上を投げ込むこともあった。「自分のできる限りのことをやるだけなので」。平石監督代行もエースの6試合ぶりの白星に、「いろいろな思いがある中、よく投げてくれた。勝ちがついたことが一番」と、たたえた。
則本と並ぶ先発の柱・岸は防御率1・80で8勝。開幕投手を務めた則本は、最下位に沈むチームの責任を一身に背負ってきた。次回登板は、今季初の中5日で、前半戦最後戦となる11日のオリックス戦(楽天生命)が有力となる。「チームに迷惑をかけてきたので、自分の力で勝ちに導ける投球をしたい」と背番号14。その剛腕で、巻き返す。(安藤 宏太)