【ロッテ】井上、12戦7発 80日ぶり単独3位

スポーツ報知
5回14号3ランを放った井上

◆ロッテ9―1日本ハム(7日・ZOZOマリン)

 今季初のサマーユニホームから熱気がほとばしった。ボタニカル柄のデザインに身を包んだ井上が、フルカウントから直球を一振り。夏の陽気に乗せて、白球をバックスクリーンに飛ばした。2点リードの5回無死一、三塁で豪快な14号3ラン。「ちょっと詰まり気味でしたけど、うまく伸びてくれました」。巨漢からあふれ出すパワーで、この回6点のビッグイニングを演出。チームを4月18日以来、80日ぶりの単独3位に浮上させた。

 暑さとともに、アジャのバットも盛りを迎えている。6回1死二、三塁で右犠飛を放ち、この日4打点。交流戦明けの6月23日に体調不良から1軍復帰後は、12試合で38打数15安打、打率3割9分5厘、7本塁打、18打点と勢いが止まらない。ボルシンガーが登板時も出場12戦7発で、「彼が持っているんだと思います。ほかの投手のときも打たないといけないですね」。来日1年目右腕のシーズン10試合連続勝利を強力にアシストした。

 チームは今季最多の貯金4で、2年ぶりにオールスター戦までの前半戦で勝率5割以上が確定した。井口監督は「センター方向にいい打球を飛ばしている」と5番の充実ぶりを称賛。打線が14安打9点を挙げ、登板機会が少なかった中継ぎ陣も投入でき、「久しぶりに点を取って、いろんな投手も試せた。マリーンズらしい野球ができている」と手応えを口にした。

 お立ち台でロッテのアイスにふんした井上は「当然、好きです」と笑った。七夕から、ロッテの夏がさらに熱くなる。(山崎 智)

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