【阪神】完封負けで借金3ターン 金本監督、ホームが「遠かった」

◆阪神0―1DeNA(8日・甲子園)
阪神は思わぬ形で迎えた節目のゲームを飾れなかった。3試合連続の雨天中止後、ようやく開催できた甲子園でのナイター。プレーボール前には、西日本豪雨災害の影響で9日からの広島3連戦(マツダ)の中止が決まり、前半戦ラストゲームとなった。
3回に北條の適時失策で1点を失うと、好投の岩貞を5回で降板させて、6回からは能見―藤川―桑原―ドリスと総動員リレー。打線の奮起を待ったが、今季7度目の完封負けを喫した。金本監督は「(ホームが)遠かったですね。いい当たりはしたけど、ちょっとな。糸原の(5回2死三塁の)レフトへの当たりとか、陽川の(6回1死二塁の左飛)当たりとか惜しい当たりもあったけど…」と、ツキにも見放され、肩を落とした。
借金3での折り返しとなり、首位・広島とは7ゲーム差。シーズン終盤は過密日程との戦いにもなる。今季はここまで11試合の雨天中止があり、消化が遅れていたところに、追いうちをかける事態となった。9月以降に振り替えられる未消化の試合は、9日から予定されていた広島3連戦分を含めて、計11試合。7月19日のセ・リーグ営業者会議で追加日程が話し合われるが、阪神は9月終盤に大型連戦が組み込まれるのは確実で、10月(CS開幕は13日)に入っても連戦は避けられない状況だ。
ただ、広島など各地の被害が大きいだけに、阪神サイドももカープ戦中止の判断には納得。谷本球団副社長は「こちらが想像している以上に(被災地は)ひどい状況。やむを得ない判断だと思います」。広島出身の金本監督も「(被害が)想像以上だから。心配です」と表情を曇らせた。「自然災害なので…。しっかり、(後半戦から)いいプレーを見せられるように練習します」(藤川)、「僕らが判断することじゃないので、連盟の決定にしたがうしかない。被災されている方もいる。僕らが何か言えることではないけど、しっかり準備して後半戦に切り替えていきたい」(福留)と、選手らも被災状況を心配しながら、後半戦をにらんだ。
チームは16日の後半戦開幕まで日程が空くため、9、10日のウエスタン・リーグの中日戦(鳴尾浜)はベテラン、全試合出場の糸原を除く、1軍メンバーで戦う予定だ。