【球宴】筒香3年連続弾「手応え十分」…山本の投球も絶賛「なかなか捉えられなかった」

スポーツ報知
3回2死三塁、左中間スタンドに同点の1号2ラン本塁打を放った筒香(左)はナインとハイタッチ

◆マイナビオールスターゲーム2018第1戦 全パ7―6全セ(13日・京セラドーム大阪)

 真っ向勝負に筒香はフルスイングで応えた。両リーグのファンの歓声を貫き、打球は左中間に伸びていった。親交のあるオリックス・山本が続けた9球目の151キロ直球を振り抜いた。

 3回2死三塁からの2ランで一時同点とし「直球に絞っていたけど、なかなか捉えられなかった。変化球だったらやられていた。これからどうなっていくのか楽しみ」と19歳右腕を絶賛。「最後はしっかり捉え手応え十分です」と満足そうに振り返った。

 試合前から主役だった。15年に優勝し常連となったホームランダービー。初戦は中田を圧倒。吉田正との2戦目では初球に5階席弾、中盤に4連発、最後も右翼弾。2戦計6分、23発のアーチショーを見せつけた。前半戦はリーグトップタイ19発。14日に熊本で行われる決勝に順当に駒を進め「(投手役の)ロペスが打ちやすいボールを投げてくれたおかげ」と謙遜。「ちょっと疲れましたけど…」と2打席目でこの日“24発目”をたたき込んだ。

 レジェンドの雄姿に心を熱くした。試合前、松井秀喜氏の殿堂表彰に見入った。15年春季キャンプでは指導も受けた。「小さい時から見ていたのが松井さん。一緒にプレーすることはかなわなかったけど、近づけるように頑張りたい」と引き締まった。もう一人は横浜高の先輩・松坂だ。左翼手として初めてバックで守り、自らの同点弾で負けも消し「あの景色は一生忘れられない」と脳裏に刻み込んだ。

 4年連続4度目の出場となった球宴はこれで計7戦21打数9安打、打率4割2分9厘、4本塁打、7打点。敢闘選手賞で16年のMVPから3年連続で賞もゲット。まさにお祭り男で松井氏や山本浩二の5年連発も見えてきた。「いずれ途切れるもの。ファンの方に楽しんでもらえれば」と自然体そのもの。だが、筒香もレジェンドの域に足を踏み入れている。そう感じさせる存在感を見せつけた。(岸 慎也)

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