【中日】松坂、代打の出番なし「改めて復興は時間がかかるんだなと…」

スポーツ報知
ドアラと一緒に記念写真に納まる松坂(左からガルシア、平田)

◆マイナビオールスターゲーム2018第2戦 全セ1―5全パ(14日・熊本)

 中日・松坂大輔投手(37)は可能性が取りざたされていた代打としての出場もなく、ベンチから戦況を見つめた。巨人・上原の登板は実況席から見届け、「暑いとこで投げてる先輩を、涼しいとこで見てたんですが、さすがですね、先輩!」と、滝のような汗を流す上原に軽口を叩き、周囲を笑わせた。

 練習前、試合後にはグラウンドを周回した。2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた藤崎台球場。「(外野席の)後ろを見ると、まだ終わってないんだな、改めて復興は時間がかかるんだなと思いました」。修復が後回しにされている外周部分。外野後方に望む熊本城は足場が組まれている。いまだ残る震災の爪痕に心を痛めた。

 ソフトバンク時代の同年夏には、球場の修繕費用として1000万円の義援金を送った。この日、熊本県関係者から感謝の意を表されたという。「ホークスの時は来られなかったんですが、オールスターという舞台で来られた。縁があるのかなと思いました。(球場が)取り壊されるという話もあった中で、プロ野球の試合ができるくらいに修復された。少しでも力になれたのならうれしいです」。平成の怪物、12年ぶりの宴が幕を閉じた。

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