【広島】被災者の思いも乗せて…鬼門での後半開幕戦を白星で飾る

スポーツ報知
今季6勝目を挙げたジョンソン

◆中日1―5広島(16日・ナゴヤドーム)

 広島は苦しみながらも後半戦開幕を白星で飾った。先発・ジョンソンが切れ味鋭い直球とカットボールを武器に、7回を6安打1失点で今季6勝目。広島の助っ人ではバリントンを抜き、球団最多となる通算41勝目を挙げた。チームが今季1勝5敗と負け越していた鬼門での勝利に「ナゴヤでは苦しい戦いをチームがしているので、後半戦初戦ということで、いいスタートを切れるように、チームに勢いをもたらす投球をしようと思って投げました」と振り返った。

 打線は初回2死から丸が右翼席に先制18号ソロ。リーグトップの筒香に1本差に迫る一発に「自分のスイングで、いい形でとらえることができた。先制点につながって良かったです」と手応えを口にした。2回には先頭・松山も8号ソロ。チーム全体で14安打を放ちながら5得点にとどまったが、何とか競り勝った。

 試合前には中日選手会と協力し、一部の選手が西日本豪雨の被災者への募金を呼びかけた。選手会長の会沢は「このようなことをしていただいたドラゴンズ球団に感謝したい。ちょっとでも元気や勇気を与えられるようにしていきたい」と意気込んだ。

 広島を中心とした中国地方の被害に配慮し、球団は前半戦最終カードだった9日からの阪神3連戦(マツダ)の開催を取りやめた。超異例となる中7日で臨んだゲームで白星を拾い、貯金は今季最多タイの12に伸ばした。被災者の思いも乗せ、カープは3連覇に突き進んでいく。

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