【中日】自力V消滅の裏で京田&アルモンテ登場曲変更…アル砲は気まずい?

スポーツ報知
8回、選手交代を告げてベンチに戻る森監督

◆中日1―5広島(17日・ナゴヤドーム)

 中日が広島に連敗し、リーグ最速で自力Vが消滅した。報道陣にその旨を問われた森繁和監督(63)は「(書くのは)好きにどうぞ」とつぶやくしかなかった。

 順位も9日以来の最下位に転落した。相手を上回る11安打を放ちながら、5回以降だけで10残塁。2点を追う6回1死一塁から中前打を放った平田が、送球間に二塁を欲張って憤死するなど、拙攻が連続した。連日1点しか奪えず、指揮官は「もう1試合ある。あした(18日)は外国人に頑張ってもらうしかない。投手(先発のガルシア)だけじゃなく野手もな」と深いため息をついた。

 その助っ人野手のソイロ・アルモンテ外野手(29)と、京田陽太内野手(24)が後半戦開幕の16日から、ともに本拠地での打席登場曲を変更した。アルモンテは6月29日の巨人戦の2打席目から、日本のロックバンド・サカナクションの「新宝島」を採用したが、わずか6試合で演奏中止。開幕時から使用していたガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、スラッシュのソロ企画の「ビューティフル・デンジャラス」(スラッシュfeat.ファーギー)に戻した。

 京田もお笑いタレント・ブルゾンちえみのネタでおなじみの米国歌手、オースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」を昨季から使っていたが、英国のガールズユニット、リトル・ミックスの「シャウト・アウト・トゥ・マイ・エックス」に変更した。

 ルーキーイヤーの昨季は、「ダーティ―」のサビに合わせて竜党が「35億!」と叫ぶのがお約束。チーム新人記録の149安打を放ち、新人王に輝いた験のいい曲だった。今季前半戦も「京田陽太!」と叫ぶことが竜党の楽しみだったが、プロ2年生は「気分転換です。(新しい曲は)奥さんが好きなんです」と変更理由を明快に説明した。

 一方のアルモンテは、曲を戻したことを問われると「別に理由なんてないよ。(気分転換?)いや、そういった訳でもないんだ…」と奥歯に物の挟まった物言い。ピーク時に4割を超える高打率を誇っていたアル砲だが、実は「新宝島」が演奏された打席では17打数2安打の打率1割1分8厘と振るわなかった。

 「新宝島」は、熱狂的ドラゴンズファンでもあるサカナクションのフロントマン・山口一郎(37)たっての希望で提供され、受け入れた経緯がある。それだけに、何とも気まずそうな表情だった。

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