【中日】ガルシア、ノーノー逃すも10勝目「会沢さんはいい人だからアウトになってくれると…」

◆中日5―0広島(18日・ナゴヤドーム)
中日のオネルキ・ガルシア投手(28)が、7回まで無安打無得点の快投で、リーグトップタイの10勝目。チームの連敗を2で止め、5位に浮上させた。
8回の先頭・会沢に二塁をしぶとく越える右前安打を浴び、セ・リーグでは2013年6月28日の中日・山井(対DeNA=横浜)以来のノーヒットノーランという快挙は霧散した。それでも8回1安打無失点で、来日1年目で2ケタ勝利に到達。チームの2ケタ勝利は15年の大野(11勝10敗)、若松(10勝4敗)以来3年ぶりで、外国人に限れば11年のネルソン(10勝14敗)以来。来日1年目だと00年のバンチ(14勝8敗=最多勝)までさかのぼる。
森繁和監督(63)が「『ノーヒットノーランを達成させてくれ』と言ってきたが、そう言い始めたらもうダメだなと思った」とジョークでたたえた殊勲の左腕に喜びを聞いた。
(ヒーローインタビュー)
―ナイスピッチング。
「いい投球ができて良かった。うまく捕手との呼吸が合った」
―味方が7回に集中打で援護。
「たくさん点を取ってくれて本当にうれしい」
―何回に無安打無得点を意識したのか。
「7回に意識した。でも8回に安打を打たれても気を抜かず、次の打者に全力で投げた」
―10勝目。
「野球人生で初めての10勝。ファンの皆さんとチームメートのおかげ」
(囲み会見)
―8回に初めての被安打。
「打たれたことはしょうがない。次の打者に全力で投げた」
―打たれたときの心境は。
「(会沢の)バットにボールが当たった瞬間に『これはヒットだ』と思って、思わず両手を挙げたよ」
―初回、自らの失策も絡み2死満塁のピンチを迎えたが、野間を一ゴロに打ち取った。
「野間はいつも逆方向に打とうとするので、低めに投げることを意識した」
―5回1死に右脇腹を押さえ、投手コーチが駆けつけた。
「(会沢を)チェンジアップで打ち取ったときに右脇腹をつった。5回終了後、トレーナー室でストレッチしてもらったら治ったよ」
―オールスターに推薦してくれた緒方監督率いる広島戦で快投。ただし唯一の安打を浴びた打者は、第1戦(13日=京セラドーム大阪)でバッテリーを組んだ会沢だった。
「選出は本当に感謝している。でも自分の仕事をしないといけないと思って投げた。会沢さんもいい人だから、アウトになってくれると思ったんだけどね(笑い)。でもこれが勝負の世界」
―リーグトップ10勝目。
「最優先するのはチームの勝利。毎試合、集中して勝てるように頑張りたい」