【日本ハム】杉浦、親戚一同３０人の前で６７９日ぶり白星…妻・紺野あさ美さんも観戦

　やっとマウンドに帰ってきた。日本ハム・杉浦は栗山監督からウィニングボールを受け取った。ヤクルト時代の１６年９月１０日阪神戦（神宮）以来、６７９日ぶりの１軍白星。「プロ初勝利と同じくらい重みのあるボールになりました」。お立ち台では、地元・北海道の大声援で祝福された。

　「支えてもらった人たちに恩返しを込めて１球、１球投げました」。昨年７月にヤクルトから移籍。昨年４月以来の１軍登板で、最速１５０キロの直球がうなり、４回には３者連続三振を奪うなど５回無安打無失点で久々の１軍登板を考慮され７２球で降板した。右肩痛を抱えたままの移籍だっただけに「本当の意味でチームの一員に、戦力になれていなかった。やっと戦力になれた」。チームメート、ファンに名刺代わりの１勝だ。

　杉浦家は地元・帯広市から親戚一同・総勢３０人で札幌Ｄに大挙した。妻で元モーニング娘。の紺野あさ美さん（３１）と、１７年９月に誕生した長女も観戦。「結婚してからも、子どもが生まれてからも投げられない状態が長かった。ずっとリハビリも支えてくれていたので感謝したい」と杉浦。次回登板は、帯広開催の８月１日・ロッテ戦が濃厚。大事なプロ７勝目のウィニングボールは、愛する妻にそっと手渡した。（秦　雄太郎）

　◆杉浦　稔大（すぎうら・としひろ）１９９２年２月２５日、北海道・帯広市生まれ。２６歳。帯広大谷高では２年秋からエース。国学院大から１３年ドラフト１位でヤクルト入り。１７年７月にトレードで日本ハムに入団。１８９センチ、８９キロ。右投右打。年俸１３５０万円。