【ロッテ】ボルシンガー11連勝!日本の酷暑にも対応 白米でエネルギー補給

スポーツ報知
6月に長男が誕生したボルシンガー(右)は、マスコット人形でゆりかごポーズ(左は田村=カメラ・相川 和寛)

◆ロッテ2―1オリックス(21日・ZOZOマリン)

 長髪を浜風になびかせ、ロッテ・ボルシンガーが躍動した。来日1年目右腕が8回6安打1失点。リーグ最多12勝目をシーズン11連勝で飾った。外国人投手では64年のスタンカ(南海)、15年のマイコラス(巨人)に並ぶ史上3人目の最長タイ記録で、球団では85年の村田兆治以来。5月4日の日本ハム戦(札幌D)から2か月半、11戦11勝で成し遂げた。

 「信じられない。とても興奮している。村田のマサカリ投法? インターネットでチェックしてみる」。お立ち台で「ボル神ガー」タオルを広げて、笑った。

 5回に先制ソロを浴びたが、崩れなかった。なお1死三塁を遊ゴロ2つで最少失点に切り抜けた。ZOZOで7戦7勝。「この風は大好きです。風を味方につけている」。140キロ台前半の直球を動かし、ナックルカーブ、スライダーは風でブレーキを利かせた。

 初めて味わう酷暑にも順応する。「故郷の米テキサスも暑いけど、日本の夏がこれほどとは。湿気が多いね」。ビタミンCを多く取り、白米でエネルギーを補給。夏バテ予防に励む。

 チームは2連勝で貯金1。井口監督は「エースとして、周りも乗ってくる」と立役者を絶賛した。12勝で3差のハーラートップを独走する右腕は「最多勝という言葉に魅力を感じる」。防御率も2・07で両リーグ1位に浮上したエースが、ロッテに追い風を吹かせる。(山崎 智)

野球

×