【西武】首位譲らん!源田V打&山川2発で2位転落のピンチしのぐ

スポーツ報知
西武の応援大使を務めるオードリー春日(左から2人目)と一緒に「トゥース」のポーズを決める(左から)源田、1人置いて山川、秋山(カメラ・池内 雅彦)

◆西武6―3楽天(22日・メットライフドーム)

 負ければ2位転落。開幕から84試合目で迎えた最大のピンチを西武がしのぎ、首位をキープした。

 7回まで山川のソロ2発のみだった打線が、1点ビハインドの8回にようやくつながった。無死一塁で打席に立った秋山は、前夜から8打席連続凡退中。それでも「併殺だけは避けようとか、余計なことを考えずに無心で振った」と、右中間を破る同点三塁打。

 続く源田も前日から音なし。細身の2番打者は、猛暑との闘いにも苦しんでいる。スイングが鈍ったことで「振ろうとしすぎて体が開いてた」。バットに当てたい。フルカウントからのカットボール。開きそうな右肩を必死に止めて振り抜く。一、二塁間を抜く決勝適時打に、物静かな男が笑顔で右手を突き上げた。

 秋山も源田も山川も、優勝の経験はない。重圧との闘いはこれからが本番だ。だが、若き獅子たちの考えは実に明快。「経験がないんだから、“必死”以外に僕の引き出しはない」と山川が言えば、源田も「何ごとも1番の方がいい。ずっと1位の方がお客さんもたくさん来る」。秋山も「このままずっと1位なのがベスト」と言い切った。

 後半戦2カードとも●●〇と3タテ回避で踏ん張ったナインに、辻監督も「きょうは勝てると信じてた」。20日から着用している夏の限定ユニホーム「獅子風流(ししぶる)」での初白星。昨年は赤い「炎獅子(えんじし)」ユニで13連勝を飾るなど夏場に急上昇した。果たして今年の青いユニは? 指揮官は「これも運がいいユニホームだと思うよ」と笑った。(星野 和明)

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